news

遺伝子には何ができないか 1月31日発売

「遺伝子の世紀」の先を展望する

本書の表題『遺伝子には何ができないか』は、哲学者ドレイファスの『コンピュータには何ができないか』を連想しつつ選ばれた。癌の原因が遺伝子の障害にあるという言い方は、コンピュータの不調の原因がシリコンチップの故障にあるというのと同様に、本質に迫らない。
著者は現代の遺伝子観を、遺伝子Dと遺伝子Pのつぎはぎ合成として鋭く衝き、特に癌の問題を「生命の技術的哲学」の立場から見直している。

<関連記事>
遺伝子には何ができないか