ふたたびの〈戦前〉~軍隊体験者の反省とこれから

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著者  石田 雄 (いしだ・たけし)

  • 2015年 3月20日発売
  • 四六判、並製、224ページ
  • 定価 1600円+税
  • ジャンル[政治・社会]
  • ISBNコード 978-4-86228-078-7 C0031

ふたたび戦争に向かうのか
92歳、戦後リベラル派の旗手による渾身の訴え

● 戦前と比較して今日の政治・社会状況の似ている面、違う面を確かめ、その危険性を見極め  る。
● 戦前、戦争にみちびいた言論の制限と沈黙のらせん、閉鎖的同調社会の成立と排外的国家主  義。その変化を生みだす素地を、今日の愛国心教育や特定秘密保護法、集団的自衛権容認等に見 定め、それらの危険性や今後の展望を体験的に語る。
● 戦前、文学・左翼少年だった著者が軍国青年に変身していった経緯を反省し、今日の時代状況 を憂える。
 

著者について

石田 雄(いしだ・たけし)

東京大学名誉教授。1923年生まれ。「学徒出陣」から復員後、丸山眞男ゼミに参加し、1949年東京大学法学部卒業。
東京大学社会科学研究所教授、同所長、千葉大学教授、八千代国際大学教授を歴任。
その間、ハーバード大学、エル・コレヒオ・デ・メヒコ(メキシコ)、オックスフォード大学、ダル・エス・サラーム大学(タンザニア)、ベルリン自由大学などで研究・教育にあたる。
[著書]『明治政治思想史研究』(未来社)『現代組織論』『平和の政治学』(以上、岩波書店)
『日本の政治文化』『日本の社会科学』『社会科学再考』『日本の政治と言葉』(上下、毎日出版文化賞受賞、以上、東京大学出版会)
『丸山眞男との対話』(みすず書房)『安保と原発』(唯学書房)ほか