オール沖縄 vs. ヤマト~政治指導者10人の証言

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著者  山田文比古(やまだ・ふみひこ)

  • 2014年 6月27日発売
  • 四六判、並製、204ページ
  • 定価 1,400円+税
  • ジャンル[政治]
  • ISBNコード 978-4-86228-072-5 C0031

沖縄の静かな怒りと異議申し立て。

“オール沖縄"という言葉が今、沖縄の政治のキーワードになっている。
この言葉には、米軍基地をめぐる「保守」と「革新」の伝統的対立を超えた沖縄人(ウチナーンチュ)としてのアイデンティティに立脚した、本土(ヤマト)への異議申し立てと静かな怒りが含意されている。
沖縄はどこに向かおうとしているのか。オール沖縄は伝統的な政治構造を変えるのか。沖縄の自意識とその主張は、本土との決別をもたらすのか。そもそも沖縄の人々は、日本という国と自身の関係をどのようにとらえているのか―。
保守・革新を問わず、第一線で沖縄の政治を牽引してきた十人の地元政治家たちに、著者が直接取材。それぞれの主張、意見、懸念の中から、今日の沖縄が抱える問題点と想いを浮き彫りにする。 

著作者について

山田文比古(やまだ・ふみひこ)

 東京外国語大学教授。
1954年福岡県生まれ。1980年京都大学法学部卒業、同年外務省入省。
1981年フランス国立行政学院留学。1997年沖縄県知事公室出向。沖縄県サミット推進事務局長、外務省欧州局西欧第一課長、フランス公使などを歴任。2012年外務省退官。
著書『フランスの外交力―自主独立の伝統と戦略』(集英社新書)、共著『ヨーロッパの政治経済・入門』(有斐閣)