異邦人 THE STRANGER

著者  アルベール・カミュ

編者  金原瑞人

  • 2012年 11月23日発売
  • ペーパーバック判、並製256ページ
  • 定価 1200円+税
  • ジャンル[英語読み物・語学]
  • ISBNコード 978-4-86228-063-3 C0082

●  「人間の生はなんの意味もない」とするカミュの世界。20世紀を代表する作品。
● 金原瑞人さんが選ぶ My Favorites シリーズ。カフカ『変身』 につぐ第3弾。
● 金原瑞人さんのていねいな語注で、高校生以上なら辞書なしに読める。
● 多読用に最適。
「ぼくは今回、(この小説を)英語版で読み直してみて、じつによく書けた現代リアリズム小説だなと思った。
母親の葬式であまり悲しまず、そのすぐあとで、かわいい女の子と泳ぎにいったり、いわくのありそうな知り合いと飲んだあげく、暑い暑い砂漠でアラブ人を撃ち殺してしまった男の気持ちが、とても自然に伝わってくるし、母親の葬儀のときの態度が裁判のときに批判され、追求されて、死刑を宣告される主人公に、どこか共感してしまった。
とくに、エンディング近くの彼の心情は激しく、切なく迫ってくる」――金原瑞人「あとがき」より
 

[著者]
アルベール・カミュ Albert Camus
フランスの小説家、劇作家。1913年- 1960年。フランス領アルジェリア出身。
アルジェ大学卒業後ジャーナリストとして活動、第二次大戦中に刊行された小説『異邦人』、エッセイ『シーシュポスの神話』などで注目される。
戦後に発表した小説『ペスト』はベストセラーに。1957年、史上二番目の若さでノーベル文学賞を受賞。サルトルとともに戦後のフランス文学を代表する作家となった。
カミュの著作は「不条理」という概念によって特徴付けられている。1960年、交通事故により急死。

[編者]
金原瑞人(かねはら・みずひと)
法政大学教授、翻訳家。ヤングアダルト小説をはじめ海外文学の紹介、翻訳で著名。
著書『翻訳のさじかげん』(ポプラ社)ほか。
訳書『豚の死なない日』(ロバート・ニュートン・ペック、白水社)『青空のむこう』(アレックス・シアラー、求龍堂)『国のない男』(カート・ヴォネガット、NHK出版)ほか多数。編著『金原瑞人MY FAVORITES THE BOX』(ブルース・コウ
ヴィル、青灯社)