「うたかたの恋」の真実

ハプスブルク皇太子心中事件

「うたかたの恋」の真実

著者 仲 晃

  • 2006年1月15日発売
  • 四六判・上製 320ページ
  • 定価 2,000円+税
  • ジャンル[西洋史]
  • ISBNコード 4-86228-003-X

皇太子と少女マリー、「不倫」の真相

19世紀末、ヨーロッパ中を震撼させた心中事件。ヨーロッパで今なお話題にのぼるこの事件は、「うたかたの恋」として、くり返し映画化もされてきた。歓楽と哀愁と腐敗の町ウィーンを舞台に、乱れた男女関係や冷厳な超保守主義者の父フランツ・ヨーゼフ帝との葛藤を軸にして、自殺へと追いこまれていく経緯と帝国崩壊の予兆を、新史料をもとに明かす。不気味な闇の深さを描く歴史ドキュメント。

目次

  1. バーデン駅長の至急電
  2. 真相隠しの大作戦
  3. 父と子の間の深い闇
  4. ハムレット、ドンファン、そして……
  5. 競馬場の天使
  6. 雪山の道行き
  7. ひとは花のごとく散る
  8. ウィーンの恋の物語
  9. 母のデスマスク
  10. 愛と報復が招いた?世界大戦
  11. ドナウ河畔に眠る

著作者について

仲 晃(なか・あきら)

桜美林大学名誉教授、元共同通信社ジュネーブ支局長
著書『黙殺』『ケネディはなぜ暗殺されたか』(NHKブックス)
訳書『マクナマラ回顧録』『ゲバラ日記』(みすず書房)

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