魂の脱植民地化とは何か

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著者  深尾葉子 (ふかお・ようこ)

  • 2012年 9月27日発売
  • 四六判、並製、310ページ
  • 定価 2500円+税
  • ジャンル[社会]
  • ISBNコード 978-4-86228-060-2 C0036

魂の生きる新しい学問を提案する

人間存在が、自らの生命の充溢ではなく、自己や自己の属する再生産のプロセスを阻害し、自らの生存の可能性に何らかの危害を与えるように動く場合、それは何らかの「呪縛」によって引き起こされている、と考える。これが本書で議論する「魂の植民地化・脱植民地化」理論の根幹である。・・・">「客観」や「科学的」を重要な手続きとしてきた社会科学が、自らの魂に向き合い、そこから見える新たな視野を切り開くことは、「魂の生きる社会」を実現するために、素通りすることのできない道なのではないか、と考えている。――終章より

著作者について

深尾葉子

深尾葉子(ふかお・ようこ) 1963年、大阪府に生まれる。 1987年、大阪市立大学大学院前期博士課程東洋史専攻修了。 大阪外国語大学助手、講師、准教授をへて、 現在、大阪大学大学院経済学研究科准教授 著書 『現代中国の底流―痛みの中の近代化』(共編、行路社)    『黄土高原の村―音・空間・社会』(共著、古今書院)    『「満洲」の成立―森林の消尽と近代空間の形成』(共編、名古屋大学出版会)