遺言~「財界の良心」から反骨のジャーナリストへ


 著者 品川正治(しながわ・まさじ) × 斎藤貴男(さいとう・たかお)

  • 2013年11月15日発売
  • 四六判、並製、324ページ
  • 定価 1800円+税
  • ジャンル[政治・社会]
  • ISBNコード 978-4-86228-068-8

いま、気づかれていない日本の重大な岐路。渾身の訴え、対論

原発、海外派兵、TPP、マスコミの堕落。

品川 《アメリカ一辺倒の目からの離脱、日本はやろうと思えば、やれるんですよ。
憲法9条を大事にしたほうが、東アジアの平和によほど役立つ。
大企業が真っ先に法人税引き下げ要求、財界人として恥ずかしいですね。
いまマスコミが一番心配です。》

斎藤 《原発は安全神話を守るために安全を無視してきた。
企業の内部留保や株主配当が増えた一方で、働く人間の所得は減らされた。
アメリカの悪いところだけ真似したんです。
日本の大マスコミは権力側のインナーサークルに入ってしまった。》

著作者について

品川正治(しながわ・まさじ)

1924年、神戸市に生まれる。
旧制第三高等学校在学中に志願して旧陸軍に入隊、中国戦線へ。
戦闘による散弾の破片を生涯体内に残す。
東京大学法学部政治学科卒業。
日本火災海上保険社長・会長、経済同友会副代表幹事・専務理事・ 終身幹事、
財団法人国際開発センター会長を歴任。
2013年、食道がんのため逝去。
著書 『9条がつくる脱アメリカ型国家』(青灯社) 『反戦への道』(新日本出版社)
『戦後暦程』(岩波書店)ほか

斎藤貴男(さいとう・たかお)

ジャーナリスト。1958年、東京に生まれる。
早稲田大学商学部卒業、英国バーミンガム大学大学院終了(国際学MA)。
「日本工業新聞」記者、「週刊文春」記者などを経て独立。
著書 『機会不平等』『梶原一騎伝』 (以上、文春文庫)
『安心のファシズム』『ルポ 改憲潮流』(以上、岩波新書)
『経済学は人間を幸せにできるのか』(平凡社) 『民意のつくられかた』(岩波書店)
『消費税のカラクリ』(講談社現代新書) 『「東京電力」研究 排除の系譜』(講談社)ほか