他力の思想~仏陀から植木等まで

9784862280664.jpg

著者  山本伸裕 (やまもと・のぶひろ)

  • 2013年 6月26日発売
  • 四六判、並製、220ページ
  • 定価 2200円+税
  • ジャンル[仏教・思想]
  • ISBNコード 978-4-86228-066-4 C0015

他力思想が精神の呪縛を解く

● 龍樹、親鸞、清沢満之 らの他力思想を読みなおし、自力にこだわる現代人の精神の呪縛を解く。
● 著者自身が生きるためにうなづいたユニークな仏教思想史。
● 空思想の最高の真理が言語活動の止滅にあるとする通説を覆し、むしろ言葉のはたらきの可能性をとおして他力浄土門への発展を明かす。
● 西田幾多郎や鈴木大拙に影響を与えた近代の宗教家・哲学者清沢満之の独創性・先駆性をあらためて捉えなおす。
● 真宗の僧侶・植木等のスーダラ節、一世を風靡したその歌と生き方に親鸞の教えをみる。

國分功一郎氏すいせん
≪生きることに「東洋」も「西洋」もない。仏教を知るために、生きることの立脚点を思考するために、私は山本伸裕氏の『他力の思想』を強く推薦する≫

著作者について

山本伸裕

東京大学東洋文化研究所特任研究員。1969年生まれ。
東洋大学文学研究科仏教学専攻博士後期課程単位取得退学。
東京大学文学部思想文化学科倫理学専修課程卒業。文学博士(大谷大学)。
真宗大谷派親鸞仏教センター研究員を経る。
専門はインド大乗仏教、倫理学、日本倫理思想史。
著書『「精神主義」は誰の思想か』(法蔵館)『清沢満之集』(安冨信哉編、山本伸裕校注、岩波文庫)