真実の金正日 ~元側近が証言する

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著者 鄭昌鉉(チョン・チャンヒョン)
訳者  佐藤 久(サトウ ヒサシ)

  • 2011年 4月23日発売
  • 46判、並製、345ページ
  • 定価 2,800円+税
  • ジャンル[海外事情・北朝鮮]
  • ISBNコード 978-4-86228-050-3

【金正日のリーダーシップの要にあるものとは】

いまやたんに情報次元での「無知と先入観」から脱するのみならず、金正日国防委員長の国家経営のリーダーシップに注目すべきときとなった。「美化」や「無視」ではなく、あるがままの、彼の披露するリーダーシップの実態に接近する必要がある。「いますぐにでも崩壊する」との分析を顔色なからしめ、・・・予想だにしえなかった核実験をてこに、米国との関係正常化に進みつつある彼のリーダーシップの要にあるものは、はたして何だろうか。(中略)
本書には、金正日国防委員長のリーダーシップを読みとるうえで、多様かつ豊富な証言と資料が盛りこまれている。なかでも朝鮮労働党において要職を務め、金正日をすぐ傍らから見守ってきた申敬完(シン・ギョンワン)氏の証言が骨格をなしている。(――「再刊にあたって」より)

著作者について

鄭昌鉉(チョン・チャンヒョン)

1964年生まれ。ソウル大学卒、同大学院博士課程修了。1994年中央日報現代史研究所(統一文化研究所)に専門記者として入社したのち、10年間おもに南北現代史、南北関係分野の企画連載に携わる。統一部南北対話事務局諮問委員、慶南大学北韓大学院兼任教授を歴任。
現在(社)現代史研究所所長、雑誌『民族21』編集主幹の任にあり、国民大学教養課程兼任教授。
著書『傍らで見た金正日』、『人物で見た北韓現代史』、『変化する北韓、変わらない北韓』、『北韓社会を究明する』、『北の社会と暮らし』

訳者 佐藤 久(サトウ ヒサシ)

1951年生まれ。翻訳家。法政大学ボアソナード記念現代法研究所委嘱研究員。
訳書『和解のために―教科書・慰安婦・靖国・独島』(朴裕河 著、平凡社、第7回大佛次郎論壇賞受賞)ほか。