毛沢東最後の革命 上・下
著者 ロデリック・マクファーカー /マイケル・シェーンハルス
訳者 朝倉和子
書評
北京市長彭真ら旧4人組の失脚から故毛沢東夫人紅青ら新4人組の駆逐にいたる、文字通り「文革10年の内乱史」である。とくに1967~68年の紅衛兵の暴力、大衆的赤色テロと報復の殺し合いがすさまじい。(中略)
本書の価値は、記述の殆(ほとん)どは実証された、信頼できるものだという点に尽きる。(中略)
日本の読者は本書で一番信頼できる文革通史に出会うことになる。
――「日本経済新聞」11年 2月 6日 毛里和子(早稲田大学名誉教授)