毛沢東 最後の革命 上

著者 ロデリック・マクファーカー /マイケル・シェーンハルス
訳者 朝倉和子

  • 2010年 11月26日発売
  • 46判、並製、403ページ
  • 定価 3,800円+税
  • ジャンル[国際問題・海外事情]
  • ISBNコード 978-4-86228-045-9

<文化大革命の実態解明の「決定版」ともいえるほどの質>
                     ― 天児慧(早稲田大学教授)

「プロレタリア文化大革命」、それは中華人民共和国史の中で最も熾烈で、凄惨な政治闘争であり、 世界人類史上でもまれな残酷で悲劇的な政治事件であったが、これまで多くの謎を含み、評価を含 めて極めて論争的なテーマであり続けた。
こうした中で本書の最大の特徴は、まず膨大な資料を駆使し、文革の経緯を実に丁寧に再構成し、 従来不鮮明であった部分をもかなり明確に描き出していることである。そして、そのことによって 開始からはや40年以上も過ぎ、「遠い昔の出来事」になりつつある、あの文化大革命が見事にリア リティを保ちながら再現されているのである。
文化大革命の実態解明の「決定版」ともいえるほどの質を持っている。

著作者について

ロデリック・マクファーカー

現在、ハーバード大学教授、ハーバード大学J・K・フェアバンク・センター前所長。中国現代史専攻。
1930年生まれ、ジャーナリスト、英国下院議員(労働党)を経る。
著書 The Origins of the Cultural Revolution(全3巻)ほか多数

マイケル・シェーンハルス

現在、ルンド大学教授(スウェーデン)中国現代史専攻。
1953年生まれ、ブリティッシュ・コロンビア大学客員教授等を経る。
著書 Talk about a Revolution:Red guards,Government Cadres and the Language of Political Discourseほか
訳者
朝倉和子
ピアニスト、翻訳家(SWET会員)。訳書にブラッドレー・マーティン『北朝鮮「偉大な愛」の幻』(青灯社2007、2007年アジア・太平洋賞特別賞受賞)。
訳書 チャールズ・ローゼン『ピアノ・ノート』(みすず書房2009)。片栁和子として、ティモシー・モー『香港の起源2』(みすず書房2001)、リン・パン『華人の歴史』(みすず書房1995)など

推薦・書評 毛沢東最後の革命 上・下