マキャベリアンのサル
著者 ダリオ・マエストリピエリ
訳者 木村光伸(きむら・こうしん)
- 2010年 7月23日発売
- 46判、並製、293ページ
- 定価 2,800円+税
- ジャンル[サル学・進化生物学]
- ISBNコード 978-4-86228-043-5
人間の本性を考えるために
本書はアカゲザルと人間の非常におもしろい心理について深い洞察をおこなっている。セックスや地位、支配、攻撃、血縁、協同、葛藤など、誰もが関心あるテーマについて読者に深い理解をもたらしてくれる。この複雑な社会生活をのりきっていくためわれわれ霊長類が使う戦略に関心あるすべての人にとって必読書である。従来の大型類人猿ではなくアカゲザルに着目した進化生物学の俊英が、そのマキャベリアン的行動と心理をとおして人間の本性に迫る。
著作者について
ダリオ・マエストリピエリ
1964年、ローマに生まれる。ケンブリッジ大学客員研究員、ヤーキス国立霊長類研究センター共同研究員等を経て、現在、シカゴ大学比較人間発達学、進化生物学、神経生物学教室の教授。
編著『Primate Psychology』( ハーヴァード大学出版局)他。霊長類の行動、心理、社会構造の優れた研究で知られ、それをもとに鋭い人間洞察を学界に投げかけている。
Distinguished Scientific Award for Early Career Contributions to Psychology ほか多数を受賞。
訳者
木村光伸(きむら・こうしん)
1949年、京都市に生まれる。京都大学農学部林学科卒業。財団法人日本モンキーセンター研修員を経て、現在、名古屋学院大学教授
著書『人類史の構図』(晃洋書房) 『動物行動の意味』(共著、東海大学出版会) 『市民参加型社会とは』(共著、有斐閣) 『総合人間学1 人間はどこにいくのか』 『生命・生活から人間を考える(シリーズ総合人間学2)』『総合人間学4 戦争を総合人間学から考える』 (以上、共著、学文社)他