地震予報のできる時代へ ―電波地震観測者の挑戦

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著者 森谷武男

  • 2009年11月6日発売
  • 46判、並製、197ページ
  • 定価 1,700円+税
  • ジャンル[地震]
  • ISBNコード 978-4-86228-036-7

巨大地震の予知は可能だ

「森谷さんは電波観測にも優れた希有の地震学者。電波伝搬異常を捉えての地震予知に成功しており、今後の発展が期待される。」
        ―上田誠也(東京大学名誉教授) <東海地震の予報も可能だ>
壊滅的な被害をもたらす大地震。その大地震を予報できる時代がついにやって来た。北海道大学の地震火山研究観測センターで観測をつづけてきた著者は、北海道の地震や房総半島南部沿岸の地震などいくつかの予報に成功している。
地震の前に地表付近の電磁気的異常が原因でFM電波の伝播異常をひき起こす。その異常をいくつかの観測点から観測して、地震発生場所、震度、およその期日を予報する。
その精度にいま学界等で注目が集まり、過日はフジテレビで紹介されて大きな反響を巻き起こした。東海地震、東南海地震、南海地震が近未来に起こると予想される今日、地震予報についてのこれまでの成果の紹介とこれからの大いなる希望を語る、渾身の一冊。

著作者について

森谷武男(もりや・たけお) 1942年生れ。

北海道大学助教授を経て、現在、北海道大学大学院付属地震火山研究観測センター研究支援推進員
著書『北海道の地震』(共著、北海道大学図書刊行会)