資本主義はどこまで暴走するのか
森永・吉田二人組の「反転攻勢」宣言書
吉田「金銭フェチに陥った海賊の末裔たちのヤクザ資本主義は『人間の希望』の破壊です」
「われわれはいま、1920年代に生きているという認識をもつ必要があるのではないか。
こうした歴史感覚をもっていまを考えると、やっぱり平和や共同体的価値を大事にしよ
うね、といった空気が生まれるのではないか」
森永「金の亡者、新自由主義者を全部山手線の内側に住まわせて、隔離する。一般庶民に
感染させないようにするのが、日本にとっていちばんいい国造りだとまじめに考えています」
「私たちにとっての雌伏の時代は終わった。これからは反転攻勢だ。この本はその反撃の
のろしなのだ」
目次
はじめに ――――吉田司
第1部 森永・吉田対談
I 資本主義の大変動が起きている
いまや何も作っていないアメリカ
サブプライムローンは闇金融と同じ仕組み
いまや海賊資本主義
「弱肉強食」経済の原型
人類史上、もっとも成功した社会主義
バブル崩壊は日米の暗黙の協業
Ⅱ 無抵抗だった日本人
新自由主義の日本人協力者
恋愛格差の拡大
団塊世代の集団主義が歪みを育てた
下層の絶望感の向かうところ
パチンコ型社会
ヤクザ資本主義の経済界
世界的な階級分裂
Ⅲ 資本主義はどこまで暴走するのか
白人の不動産価格下落が分かれ目
ファンド資本の過剰流動性という妖怪
中国の農民反乱にアジアの未来を求めたい(笑)
ハチャメチャな自由放任主義
行きつく先は荘園領主と奴隷
小泉改革に対する反省がない
破滅によってしか暴走は止まらない?
外資がなくてもやっていける?
格差から戦争へという戦前と同じサイクル
われわれは一九二〇年代に生きている
Ⅳ 新自由主義に対抗する道
南ヨーロッパ型の社会民主主義で生き残る
おたくカルチャーを主力産業に
中央線沿いの無数の反乱
オタクはアンチ新自由主義的人間像
真面目にコツコツやる人間が軽視される危機
アダム・スミスが新しい
新自由主義の〈時間泥棒〉
新自由主義の魔法から抜け出られるか
第2部 対談をおえて
Ⅴ 日本人の手にもう一度〈未来〉を ――――吉田司
森永さんの絶対反戦のルーツ
日本人の前にある三つの道
挫折した日本人の道
なぜ最悪のプア社会を選択したのか
三〇年代から八〇年代までの連続性
バブル崩壊〈陰謀説〉は正しい?
三つの「破滅への道」
日本型資本主義は対抗原理
格差社会は一九二〇年代ニッポン
Ⅵ 私たちが犯した失敗 ――――森永卓郎
「努力が報われる」時代だった
経営者の甘い期待
体制批判を続ける批評家の激減
これからは私たちの時代だ
著作者について
森永卓郎
経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。
1957年東京都生まれ。東京大学経済学部卒。
日本専売公社、経済企画庁総合計画局(出向)、三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)などを経る。
著書『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社) 『日銀不況』(東洋経済新報社)
『構造改革の時代をどう生きるか』(日経BP) 『モテなくても人生は愉しい』(PHP研究所)
『教育格差の真実』(尾木直樹との共著、小学館101新書)ほか
吉田 司
ノンフィクション作家。
1945年山形県生まれ。早稲田大学中退。
著書『下下戦記』(大宅壮一ノンフィクション賞受賞、文春文庫)
『王道楽土の戦争』(戦前・戦中篇、戦後60年篇、NHKブックス)
『新宗教の精神構造』(角川書店)『宮澤賢治殺人事件』(文春文庫)
『増補新版 ひめゆり忠臣蔵』(太田出版)『そして、憲法九条は』(姜尚中との共著、晶文社)

著者 森永卓郎 + 吉田 司