入門・哲学者シリーズ1 ニーチェ

入門・哲学者シリーズ1 ニーチェ

著者 貫 成人

  • 2007年10月3日発売
  • B6判、並製、各140ページ程度
  • 定価 1,000円+税
  • ジャンル[哲学]
  • ISBNコード 978-4-86228-015-2

すべてを思い切るために:力への意志

ニーチェはなぜ道徳を否定するのか。「わたし」や「自我」も無用の長物だ、という。「力への意志」など、ニーチェの過激なヴィジョンは何をもたらすのか。

目次

  • なぜ道徳を否定するのか――まえがき
  • 第一章 ニヒリズム――すべての価値は無価値である
    1. 〈価値〉にかんする伝統的説明(一)
    2. 善悪のほんとうの起源
    3. 神の誕生と死
    4. 〈価値〉にかんする伝統的説明(二)
    5. 自我という「虚構」
  • 第二章 永遠回帰
  • 第三章 超人思想
    1. 大いなる正午
    2. 差異と消滅
    3. 〈価値〉にかんする伝統的説明(三)
  • 第四章 力への意志
    1. 主体なき意志
    2. 〈力への意志〉の現代版
  • 第五章 眺望固定病(パースペクティヴィズム)
    1. 誤謬の起源
    2. 〈自我〉の構築
    3. 円環の解決

著作者について

貫 成人

現在、専修大学文学部教授
1956年、神奈川県に生まれる。
1985年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
現象学をはじめとする現代哲学、歴史理論、舞踊美学を研究。
著書に『図解雑学 哲学』(ナツメ社)、『哲学マップ』(ちくま新書)、『哲学ワンダーランド』(PHP)、『経験の構造:フッサール現象学の新しい全体像』(勁草書房)がある。