入門・哲学者シリーズ3 カント
わたしはなにを望みうるのか:批判哲学
国家や人格、芸術、自然のあり方を正面から受けとめ、答えを出そうとしたカント。ヨーロッパを代表する哲学者の世界を明かす。
目次
- 真善美を問う――まえがき
- 第一章 永遠平和のために
- 永遠平和のための制度
- 自然のメカニズム
- 第二章 理性の限界
- カントの状況
- われわれはなにを知りえないのか
- 第三章 経験の可能性
- 「おなじひとつの」問題
- ヨーロッパ哲学史回顧
- 経験が可能であるためになにが必要か
- 第四章 行為の規範
- 伝統的倫理学説
- 定言命法
- 第五章 美的判断力と目的論
著作者について
貫 成人
現在、専修大学文学部教授
1956年、神奈川県に生まれる。
1985年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
現象学をはじめとする現代哲学、歴史理論、舞踊美学を研究。
著書に『図解雑学 哲学』(ナツメ社)、『哲学マップ』(ちくま新書)、『哲学ワンダーランド』(PHP)、『経験の構造:フッサール現象学の新しい全体像』(勁草書房)がある。