人はなぜレイプするのか
進化生物学が解き明かす
昆虫のレイプ ヒトのレイプ
なぜ男はレイプし、女は多大の苦痛を覚えるのか。
レイプを防ぐにはどうしたらいいのか。
広く動物界にも存在するレイプと性淘汰を見きわめながら、進化生物学が解き明かす。
米国でフェミニストとの間で大論争を巻き起こした問題の書。
本書で、人間行動に関する他の進化系の書物よりも、ずっと慎重に議論が展開されているのは、高く評価してよいだろう。
──長谷川眞理子(総合研究大学院大学教授)
目次
- マーゴ・ウィルソンによる<まえがき>
- レイプと進化理論
- 男の進化、女の進化
- なぜ男はレイプするのか
- レイプの苦痛
- なぜ社会科学者たちは進化理論を取り入れそこねたか?
- レイプに関する社会科学の説明
- 法律と懲罰
- 男性のセクシュアリティに社会が与える影響
- 教育プログラム
- レイプを阻む障壁
- 苦痛の軽減
著作者について
ランディ・ソーンヒル
ニューメキシコ大学生物学教授。動物行動学、進化心理学。
クレイグ・パーマー
コロラド大学人類学インストラクター。人類学、進化心理学。
望月弘子
翻訳家。訳書『進化の傷あと』『視覚の文法』(共訳)ほか。