高齢者の喪失体験と再生

高齢者の喪失体験と再生

著者 竹中星郎

  • 四六判・上製
  • 定価1,600円+税
  • ジャンル[社会・福祉・心理学]
  • ISBNコード 4-86228-002-1

もっとも今日的なテーマに迫る

高齢者はどう生きたらいいのか。仕事や役割の喪失、衰え、心身の病い、親や配偶者の死。喪失体験を乗りこえ元気に生きがいをもって暮らす人、日常の些事に喜びを見いだす人、何もしないで閉じこもる人。どう生きるかに公式はない。「生きがい」や「自立」は望ましいが、こだわらずに"自分らしく"あればいい、と著者はいう。老人専門病院での豊富な臨床体験にもとづき、老年精神医学の第一人者が、一人一人の内面を見つめる味のある高齢者論。

目次

  • はじめに~役割を喪失して、それから・・・
    1. 歌右衛門の衰えと女形の大成~喪失と創造
    2. 喪失体験とは何か~悲哀と否認
    3. 人生をふり返って点検する~中年・初老期と喪失体験
    4. 役割の喪失に代わるもの~老年期
    5. 人生の最終段階~老いの孤独
    6. 老年期をいかに生きるか~“自分らしく”ということ~

著作者について

竹中星郎:放送大学客員教授

老人専門病院の浴風会病院副院長、大正大学教授を歴任。「高齢者の孤独と豊かさ」(NHKブックス)、「明解痴呆学」(日本看護協会出版会)他著書多数。

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