自閉症の君は世界一の息子だ

著者 ポール・コリンズ(作家)

訳者 中尾真理

書評

・・・自分と異なる世界に生きる人をどう理解すればよいかという普遍的な問いが全編を貫いている。・・・父と息子がかすかに会話を交わし、希望を見いだすところで本書は終わる。感動的だが涙はない。・・・

最相葉月、ノンフィクション作家「朝日新聞」

「悲劇ではない。これがぼくの家族」と言い切る著者。物理学という世界に集中したニュートンを認めるならば、周囲にあるさまざまな物に執着し、列車の時刻表をそらんじる“ニュートン”も認めよう、ともいう。懸命にわが子という他者を理解しようとする姿勢が伝わる好著。成長と個性、幸福とは何か。社会の多様性について改めて考えさせられる。

大橋由香子、ノンフィクション作家「福井新聞」

<この本の詳細を見る>
自閉症の君は世界一の息子だ